転換期 - 終わりと始まり

いまは2026年。ここ数年のニュースで、日常のいろいろなところで、「こんなこと今まで無かった」というフレーズをよく耳にするようになりました。それもそのはず、日々私たちの地上生活に影響を与える天空の星々は今ものすごい特異なポジションにあるのです。

西洋占星術では公転周期の長い3惑星の、天王星(約84年周期)、海王星(約165年周期)、冥王星(約248年周期)をトランスサタニアンと呼びますが、これらの星が互いに近く関連付けられる時期には、歴史を覆すような大きな流れを生みます。それぞれの惑星は人間の一生の長さに例えれば大雑把に人生1回分、2回分、3回分ですね。そんな果てしない長さですから、これらの惑星が関与する地上の出来事や現象は数年に及びます。

天王星は変化。発明や独立にも関与し、視点を変えて観ることを私たちに促します。
海王星は融解。境界線を溶かし、目に見えないものやイマジネーションに関与します。
冥王星は極限。死と再生を起こさせる強制的変化から全く新しいものを生み出します。

なんだか、今の時期にとても合致している気がしませんか?少し時計の針を高速で戻してこの3惑星の関与した時期を見てみましょう。

時計の針を45年戻して1980年。蠍座20度に天王星、射手座19度に海王星、天秤座19度に冥王星の小三角が出来ています。この年を起点とした前後10年で起きたこと:

〇マイクロソフト社の設立(1975)、Apple社(1976)設立、PC時代の幕開け
〇GPS衛星打ち上げ
〇イギリスで世界初の体外受精児が誕生、DNA鑑定技術の開発
〇個人用電子機器の小型化(ウォークマン・携帯電話の前衛のショルダーホン等)
〇インターネット基盤の確立(TCP/IP化)、初のノード型パソコン登場
〇第一回先進国首脳会議
〇中国文化大革命終結、アフガニスタン侵攻、第二次オイルショック
〇レーガン大統領暗殺未遂・ローマ教皇暗殺未遂・エジプト大統領暗殺・ガンディー首相暗殺
〇ベトナム戦争終結・イラン・イラク戦争勃発・エチオピア大飢饉
〇スリーマイル島原発事故・ホテルニュージャパン火災・日航機墜落事故・大韓航空機撃墜事件
〇ニューエイジ思想の拡大・コカイン等薬物依存の蔓延・ジョーンズタウン集団自殺

今では私たちの生活では当たり前になった、当時では革新的テクノロジーによって「個人の力」が急激に拡張される一方で、国家・宗教・思想といった集合的な枠組みが揺さぶられ、理想と暴力、解放と崩壊が同時に噴き出した時代でした。

では、さらに時計の針を戻して、およそ80年前の1944年前後に今と似たような配置で、双子座5度に天王星、天秤座3度に海王星、獅子座6度に冥王星の小三角が出来ています。この年を起点とした前後10年では

〇スペイン内戦・日中戦争・第二次世界大戦・太平洋戦争・広島と長崎に原爆投下・東西冷戦
〇ナチス・ドイツの台頭・ホロコースト大虐殺・ドイツの東西分裂
〇エドワード8世退位・日本国憲法公布
〇WHO(世界保健機関)設立・NATO北大西洋条約機構締結・UN国際連合設立
〇朝鮮半島の分断(韓国と北朝鮮に分離)
〇伊ムッソリーニ暗殺・印ガンジー暗殺
〇インド独立・中華人民共和国の成立
〇原子力エネルギーの発見・レーダー及びジェットエンジン実用化
〇中国共産党革命・インドネシア独立革命・ベトナム8月革命・グァテマラ革命

教科書で見た戦争が現実だった頃、人類が自らの破壊力を制御できない段階に到達し、戦争と大量死を通じて、国家・思想・世界秩序そのものを根こそぎ作り替えることを強いられた時代でした。

天王星・海王星・冥王星が関わり合うと、テクノロジーの進化と共に世界が新たな国際秩序に向かう大きな転換点になる流れが見えてきます。惑星の関わるアスペクト(角度)は調和的に見えても、冥王星という死と再生をテーマとする惑星が絡むと、戦争や暗殺などの物騒なイメージを無くして穏やかに時代が移行することにはなりにくいのですね。

そして、いま。

この3つの惑星が再び小三角を形成し、さらに春分点という極めて特異なポイントに海王星、土星が来ています。春分点というポイントそのものは冥王星の管轄ともいわれていて、生命が生まれ、消えていくポイントでもあります。日本では秋分にお彼岸という風習もありますが、人智を超えたもの、私たちのいる物理的世界の向こう側にある世界との接点でもあり、破壊と再生のテーマが、まさに人類が経験したことのない一段上の領域へと向かわせます。

世の中の混乱はまだまだ数年続きますが、地にしっかり足をつけ、自分の生まれてきた意味を見つけ、やりたいことを実現し、その個人のポジティブな力を社会に還元し、よりよい世界がこれから生まれてくるのだと私は信じています。

私自身も、この流れの中で迷ったり立ち止まったりしながら、日々の出来事や小さな違和感、ふと楽しいと感じた瞬間を、自分の目を通して占星術と照らし合わせ、記録していきたいと思っています。
それらはとても個人的な気づきですが、同じ時代を生きる誰かにとってのヒントになることがあれば嬉しく思います。

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